セレクトショップヨシズミ
2011年4月2日 ネタ コメント (4)代官山から旧山手通りの方向へ四、五百メートル歩いたあたりの、ヘアサロンやカフェが立ち並ぶその一角に、「セレクトショップヨシズミ」はあった。
クラシックが流れる店内に、実際よりもきっと若く見られるであろう、品の良い、一人の中年の女が入ってきた。
「いらっしゃいませ」
ヨシズミは落ち着いた声で言った。
「主人のネクタイを・・・」
女は、店内を少し見渡した後、おもむろにそう言った。
「どのような柄をお探しでしょう。」
「あまり、派手でないものを・・・。」
「では、こちらなんかいががでしょう。」
ヨシズミは、そう言って、水玉模様のネクタイを2、3本見繕って、女に見せた。
「いや、だから、派手なのは・・・。」
女はそう言って、脇を見やった時、ある奇異なデザインのネクタイに目を奪われた。
すかさずヨシズミは、
「ああ、こちらですか。こちらは当店のオリジナルなんです。」
「はあ・・・。変わったデザインですね・・・。この模様は・・・、天気図?」
「まあ、天気図と言えば天気図ですが、この輪が集中しているところ、ここが台風なんですよ。」
「はあ・・・。」
「ですからね、この模様の名前は・・・。」
「・・・。」
「大荒れの空模様です。」
「・・・。」
「天気より、まず、お前が寒いわ。」
女はそう言って、店を後にした。
クラシックが流れる店内に、実際よりもきっと若く見られるであろう、品の良い、一人の中年の女が入ってきた。
「いらっしゃいませ」
ヨシズミは落ち着いた声で言った。
「主人のネクタイを・・・」
女は、店内を少し見渡した後、おもむろにそう言った。
「どのような柄をお探しでしょう。」
「あまり、派手でないものを・・・。」
「では、こちらなんかいががでしょう。」
ヨシズミは、そう言って、水玉模様のネクタイを2、3本見繕って、女に見せた。
「いや、だから、派手なのは・・・。」
女はそう言って、脇を見やった時、ある奇異なデザインのネクタイに目を奪われた。
すかさずヨシズミは、
「ああ、こちらですか。こちらは当店のオリジナルなんです。」
「はあ・・・。変わったデザインですね・・・。この模様は・・・、天気図?」
「まあ、天気図と言えば天気図ですが、この輪が集中しているところ、ここが台風なんですよ。」
「はあ・・・。」
「ですからね、この模様の名前は・・・。」
「・・・。」
「大荒れの空模様です。」
「・・・。」
「天気より、まず、お前が寒いわ。」
女はそう言って、店を後にした。
コメント
けど、やっぱりちら美がいいかなぁwww
いや、ライター大コーンの大いなる作戦に違いない、うん、間違いないw